もう師走/孫じゃなくて猫/珈琲天国

/ 2010/12/05 /
多忙につきいろんなところに行けず。不義理やら残念やらを重ねつつひたすら予定消化に励む。
忙しさがどうというより自分の時間の使い方や要領の悪さから混乱を招いていることに今さら気づく。
でもやるんだよー。



猫にはそんなことは関係なく、おかまいなしにからみついてくる(嬉
うれしいが遊んでばかりもいられない。
もお、毎日「なんでこんなにかわいいのかよ〜♪」と歌いだしたくなる。



レンズを換えてとってみた。まわりがぼけぼけになってるのです。



全体図。プチ肥満気味なのは内緒(本人に)

でかくなりすぎた珈琲の木をどうしたらいいのか思案中。
でかい鉢に移すには数が多過ぎて室内に置くところがない(4つ。日向推奨)。それに猫が土を掘る。
こういうのを導入したらいいのか。悩む。

パブー縦書きへの道

/ 2010/11/07 /
かねてからやってみたかった、「パブー」のエディタを使用した「縦書き本」の作成。
句集を題材にやってみました。
なぜエディタにこだわるのかというと、テキストのみで制作できる環境で、どこまでできるか試してみたかったから。
また、エディタで制作が完結するということは、すべてのデータをアップしておけば、いつでもどこでも編集が可能になるわけです。
手元に××がない、ウチの機械じゃないとできない、そういう環境制限がないってのを試してみたかった。

縦書きにこだわるのは、短歌や俳句をうつくしくレイアウトできないのだろうか? という点から。
編集がページ単位で、しかしページの入れ替えは本の管理画面で(いちいちページをひとつずつ開かずに)行える、という特性なども鑑みると、このプラットフォームは歌集や句集にこそ向いてるんじゃないのか。

そうは言いつつも作業はわりあい面倒でもありました。
まずエディタを開いてふつうに現れる画面でテキストを入力、1文字ごとに改行して段落をセンタリングさせる。
ページ内に2行設けたい場合は「左側(後行)のテキスト」を先に入力、行替え後に右側の文字列を1字ずつ追加。
行間のアキが一定になるか(等幅フォントを使用していなくても平気か?)が最も懸念されましたが、自分の環境(MacOSX 10.4.11)ではズレなく表示がされたので一応よしとしました。
HTML編集画面で見るとこんな感じ↓



ヒラギノフォントを推奨はしたものの、バンドルされてるのはMacOSX以降なので、当然Windowsでは該当しない。で、WindowsでMSPゴシックをブラウザの表示フォントにしてみたところ、2行表示は少々あやしい感じになってしまった。
画面での閲覧は機種、ブラウザに左右される面がいろいろある。それは覚悟してやらないといけない。1行表示はおおむね問題なかった。

safariでダウンロードするとPDFのファイル名が化け化けになったり(operaは平気、10月下旬から作品名がファイル名になった)するがそれもまあ置いといて。
PDFからのテキスト書き出しをしてみると、当然改行が含まれるため暗号みたいな文字列になった。
パブーのePUB、PDF生成というのはたいへん魅力的なシステムであるけれど、テキストの取得が可能になるという点については少々どうなのかなあと思う。
その点このインチキ縦書き編集を行うと、可視性はそれなりに保持されつつ、テキストは暗号化(じゃないけど、直すのがめんどい風にできる)される。

最初にも書いたが、素材をすべてウェブ上に(エディタにすべて放り込まなくても、たとえばどっかブリーフケースに入れとくとか)置いておけば、どこでもいつでも編集やアップロードができるというのはそれなり便利であった。
表紙のみ画像にしたけれど根性据えてここもオールテキストでもいいのかもしんない。
今回はPCのブラウザからの閲覧、取得しか試していないためこれをiPhoneやiPad、その他のPDAなんかで見た場合の読みづらさに関してはもう少し研究の余地があるだろーとは思う(パブー内で試行している人のレポートによれば文字がちっちゃいとかなり読みづらいという)

次はさらに面倒そうな歌集に挑戦か?




追記:ePUBでは複数行表示の左側の句が行末の空白を保持できなかった模様。左行が長い句は強制的にセンタリングされてました(泣)

電子書籍プラットフォーム比較(パブー/インテル編)

/ 2010/10/15 /
そんなわけで、ブラウザ上でちくちくやって電子書籍を作ったその使い勝手などを比較してみました。

【ページビュー編】
・文章の縦書き入力・表示 インテル○ パブー×
  インテルでは最初に本のレイアウトを選択する。
  絵本用、小説用など、ジャンルに向いたテンプレートがある。
  縦書きのものを選択すれば入力可能。
  パブーは横書きのみ(2010年10月現在)
  どちらも画像として貼付け表示させることは可能。

・ブラウザ上でのページの見開き表示 インテル○ パブー×
  インテルはフラッシュプレイヤーを使用したとおぼしき表示で、
  本のページをめくるような挙動をする。実際の操作は左右にあるボタン
  をクリック。
  パブーはブログ様のレイアウト。左サイドバーからページを選択すれば
  単ページ表示、初期表示は5ページまで縦にページが並ぶ。

・ページ間のショートカットが可能 インテル△ パブー○
  パブーはサイドバーにページへのリンクが表示される。
  インテルでは目次に戻る、前後のページに戻る、はできるが
  好きなページに一気に飛ぶことは不可

・表紙の画像を自由に選べる インテル△ パブー○
  インテルでは表紙用の壁紙的なものが用意されている。
  自前の画像も使用できるが、表示用にトリミングされる。
  表示用の推奨サイズなどは不明。また署名・著者名が
  強制的に決められた位置に入り、表示枠が白くなる。
  パブーはjpg、pngなどの画像を指定できる。
  ページ全画面表示用推奨サイズあり。

・ダウンロードして閲覧が可能 インテル× パブー○
  パブーはPDF、ePubをダウンロードして読ませることができる。
  ブラウザ閲覧のみを希望する場合はこれらファイルを作らない設定も
  可能。PDFは左右開き、ページの余白設定ができる。

・しおり機能がある インテル○ パブー○


【制作編】
・文字のリサイズ、色替え、レイアウト インテル△ パブー○
  インテルでは色替え、太字(強調)はできるがサイズ変更やセンタリ
  ング、左右揃えはできない。
  パブーではフォント指定も可能(書体に制限あり)。
  パブーの入力画面は「ブログのかんたん入力画面」っぽい。

・画像の大きさ、表示位置を自由に変えられる インテル× パブー○
  インテルでは画像の位置を行移動できる場合はある。自由なリサイズ
  は不可。
  
・文章の縦書きと横書きが混在可能 インテル× パブー×
  どちらも「画像として編集したものを貼付ける」ことはできるが。

・ページ内に画像と文章の混在可能 インテル△ パブー○
  インテルは画像内にキャプションを入れる機能がある。
  画像と同行に文章を挿入することはできない。
  段組みレイアウトの場合、文字と並列して表示させることができる。
  パブーでは画像挿入時に回り込み設定などもできる。

・ページ編集機能
  インテル…章を設定しておいた場合、章ごとの削除は可能。
       ページ削除は不可。ページ内要素がなくなったページ
       は前に詰まっていくが、画像は追い込まれない。
  パブー……ページごとの削除、編集が可能。
       長文はページごとの編集になるため、修正もページ
       ごとに行うことになる。HTML編集が可能。

「インテルあなたを作家にするプロジェクト」はあくまでも作家を発掘するためのイベント的なものだなあと思った。ページ編集の使い勝手がしんどい。画像を削除してページが縮まっても、前倒しになるのはテキストだけで、画像はもとのページに残ってしまった。1ページずつ画像をずらすのはたいへんな手間である。ひいひい。
 しかし本を開いてるっぽい画面表示はかわいい。フォントが選べないしジャギって見えるのが気になるが、縦書き表示にさせてるのはある意味すごいと思う。
 それから閲覧サイトの重さ、操作性が今いちなのもちょっと残念です。
パブーはHTMLがいじれたり、PDFを生成できたり、値段をつけて販売できたり、といろいろできておもしろいのだが、表示がブログっぽいのがいかんともしがたい。早いとこデータインポートができるようになってほしい。そしたらePub読み込んで、もっとすいすい編集ができる。それから長文もページごとで作成・保存しなければならないのも少々手間です。本というよりページの集積、といった感じで、エッセイや旅行記、レシピ、写真集などに向いたプラットフォームかもしれませんねいまのところ。

作り方について主にかき集めてみましたが、読ませることを考えると、これらプラットフォームが書籍出版と同等、またはそれらをおびやかす、というようなものではないんじゃないでしょうか、少なくとも2010年秋現在。
既刊の作品を閲覧していると、この限られた機能を用いてここまでできるのか、とむしろ感心してしまいます。
機能自体もどんどん追加、改善されていってるようですし、もうちょっといじくってみようと思います。

電子書籍は何するものぞ

/ 2010/10/14 /
以前、歌誌「かばん」の「歌集というフェティッシュ」特集で電子書籍について触れたことがあった。
すごく推奨しているとわけではなく、その頃はまだ対岸の火事でしかない印象が強かった電子書籍というやつは、そんなこともないですよ、視野に入れてきましょうよ、という意味合いで書いたのだった。

最近になって個人がウェブ上で制作・販売・閲覧させることができるプラットフォームなんてのもあって、おためしに猫ばかを発揮して写真集など作ってみました。
ご興味お持ちいただけましたら文末のリンクから見てやってください。

使用したのはインテルがやってる「あなたを作家にするプロジェクト」の「インテル書斎」と、ブクログの「パブー」。
それぞれに操作性や仕上がりの特徴がある。違いに関しては次のエントリにまとめます。
それにしても、ここを読んだりしてみると、流通している電子書籍の現状がわかってきて、うーん、書籍?と思うことしきりである。
デバイスが限られているとか表示の問題とか、データの出し入れの問題とか読むに耐えるものができるのかとか(ルビやレイアウトを紙と同じように見せるのは現状無理といっていいのでは?)
いろいろありますが、とりあえず何ができるのか、手を動かしながら考えてみたいと思うのです。

インテル版「眠り猫」はこちら

パブー版「眠り猫」はこちら↓

しかとすがりつく

/ 2010/09/24 /


某所で拾ったなまけもの画像がなんだかいとおしくてアップしています(現在進行形)。
動物をだっこする形ってこれがデフォルトだと思うんだが家の猫はこれができず、双方同じ方向を向いてのだっこしかできない。(つまり猫の背後からかかえる形)
なんかトラウマがあるのか、単なる好みなのかよくわからないけれど、このしかとすがりつくだっこにあこがれる。

いそがしい猫

/ 2010/09/23 /


旅行から帰って猫を迎えに行った。近所の動物病院がペットホテルを併設しているのでとてもたすかっている。ついでにストルバイト尿石の検査もしてもらう。前回健康診断時、少し出ていると言われていたので。予防食の効果があったようで、問題なしとのこと。ほっとする。

帰って来てキャリーから出た猫は家中の現状確認に走った。
あちこちの匂いを嗅いでまわり、尻尾は下降曲線の形で左右に揺れっぱなしだ。
数時間後、落ち着きを取り戻してうたた寝をはじめる。
動物病院の領収書を見ていたら、尿検査のための圧迫尿採取、とか書いてある。慣れないお泊まりだけじゃなく、いろんな目にあって疲れたのだろう。
夜食はねぎらいのパック食(スープ仕立て)にする。

目で見る季語:卯波

/ 2010/09/16 /


どこまでいけるかしら「目で見る季語」シリーズ。
いけるとこまでいってみよう。

夏の後始末

/ 2010/09/13 /
休日。
浴衣や小物の手入れで半日終了。
綿の浴衣はネットに入れてドライモードで洗濯後アイロンかけてハンガーで陰干し。
腰紐はまとめてネットに入れて手押し洗い&すすぎ、手で軽めにしぼってアイロンかけてハンガーで陰干し。
スリップは普通に洗って洋服用ハンガーにかけて陰干し。
夏の余韻は残しつつ、汗ジミや匂いは残したくない。
下駄もふきふき。底のウレタンが剥がれ気味なのも直さなければ。
歯下駄をからんころん、は話として風流だけど、普通に履くならウレタン敷きがいい。
歩きやすいし音の公害でひとさまの迷惑になることもない。

今年の夏は暑かった。あまりに暑くて羅に袖を通すことがなかった。
紗や絽を手に入れるつもりが、それもかなわなかった。
あんまり暑くて、フリマや骨董市にも行かなかったから。業務多忙につき時間も取れなかったんだけど。
もうそろそろ、富岡八幡宮とか大江戸骨董市とか、ぶらぶら訪ねたい。

ラジオが呼んでいる

/ 2010/09/11 /
うちにはテレビがない。主な情報源はラジオである。
ラジオのいいところはながらで聴けることと、選曲により思ってもみない曲を聴けることだ。
バーブ佐竹「青いゴムゾーリ」あのねのね「赤とんぼの唄」橋幸夫「雨の中の二人」などを、ごった煮に聴いていると、不思議に気分が落ち着いてくる。あいだに嵐が入ったり洋楽ヒットチャートが入ったり。
そういうのをきっかけにyoutubeで「ててご橋」や「つくばねの唄」をずるずる聴いてしまったりして、どうもいけない。

ところで小林克也さんという人はすごい元気ですね。
よく聴いている局で、金曜の朝から晩まで生放送の番組をやっていらっしゃるのですが、よーく考えたら水曜の夜中にも一時間の番組をやっているし、当然他局(J-WAVEとかTOKYOFMとか?)でもしゃべってる。
いったいいつ休んでいるのか。あまりに元気な60代。と思ったら来年で70代だよ!

スタンバイ

/ 2010/09/08 /


食事中の猫。

貰えるものがあってもなくても、食卓のわきに置いた椅子の上でスタンバっている。

上がれと教えたわけでもないのだが、ずいぶん前からこれがいつもの光景だ。

私は猫の右隣に座っている。

飽きて床に降りて、肉球を舐めだすこともあれば、しまいまで見守られてしまうこともある。

だいたいこんな時、自分の餌皿はすでにからっぽか、2つぶ3つぶ残っているか。

昨日は「おはぎ」の餡を舐めていた。

意外と甘党な猫。

ねころがる

/ 2010/07/29 /
2009年7月16日


2010年7月17日


植物と猫

/ 2010/07/17 /


気まぐれに買い求めたミニ観葉植物だったコーヒーが伸びに伸び、すべての株を二回植え替えした。
日当りのよい窓際に並べておいたところ、猫がその土を掘っくりかえしはじめた。
手狭なわが家で猫の届かない高みで日当りのよい所はなく、写真のような応急処置を講じてやりすごしている。
本来は鉢の下に敷いて使うネットに切り込みを入れてかぶせてみた。
まだまだ興味津々なようだけどとりあえずプリンタが土まみれになることは防げている。

雨ノート

/ 2010/07/14 /

ツイッターでぶつぶつ言っていた#rain_tankaタグが検索できなくなってしまった。なぜだ。

梅雨もそろそろあけるころあいなので自分が流したもののみ集めておくことにした。

TLにはいろんな雨が降っていた。#rain_tankaのってくださった連衆に感謝。

* * * * *

ゆふぐれに梅雨(ばいう)は晴れてひややかに街しづまりぬ海底のごと   佐藤佐太郎

濡れし傘立つところより一すぢの水ゆるやかに流れいでしか   葛原妙子

とりとめもなく大いなる夢の尾をつかみてもどる雨の朝に   小池純代

ずぶ濡れのラガー奔るを見おろせり未来にむけるものみな走る   塚本邦雄

あはれみをわれにあたへて羅馬皇帝(カエサル)のごと人去れり雨降る干潟   塚本邦雄

雉子の声やめば林の雨明るし幸福はいますぐ掴まねば   寺山修司

首都高の行く手驟雨に濡れそぼつ今さらハコを童子を聴けば   藤原龍一郎

妻の傘にわが傘ふれて干されゐる春の夜をひとりひとりのねむり   大松達知

雨後の空ゆびさす指のまつすぐが不鮮明なる虹をたどれり   大口玲子

樹にすこし雨は溜まりてゆるやかに広がりゆかむ影のさみどり   大谷雅彦

海に降るあたたかい雨 逝った人だけがわたしに近づいてくる   村上きわみ

水たまりみるみるふえて水無月の街はみづみづしき器なり   荻原裕幸

プールには雨降りながら雨にのみ体は濡れてゆくここちする   永田紅

たそがれの雷うちつづく雨しばし閉ざせ世界も世界憎悪も   高島裕

折りたたみ傘を位牌のように差しだれかのさきをきみは歩める   盛田志保子

傘を差すひとの顔へはとどかない雨の基本に忠実な雨   斉藤斎藤

雨音をときおりみだす水しぶき問いなし応えなし夏の歌   加藤治郎

確実に半日遅れて降る雨が大東京のあなたを濡らす   道浦母都子

このゆふべざんざん雨が降る沖に海賊船も泊まりゐるべし   永井陽子

水滴が小さな魚に見えてくる雨の匂いにしずまる真昼   東直子

雨に傘ひらく何かの標的となるかもしれぬことも知らずに   正岡豊

ゼフュロスは雨をたづさへ街路樹とわれらを濡らす、別れを言はう   大辻隆弘

さみしいか蝙蝠傘の上から雨が問いかけやまぬ   高瀬一誌

降る雨に髪湿らせて弟がすつかり初夏となりて帰り来   目黒哲朗

ざんざんと外の面は雨か陶皿のスープのなかで海老も溺るる   辰巳泰子

今夜どしゃぶりは屋根などつきぬけて俺の背中ではじけるべきだ   枡野浩一

沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ    斎藤茂吉

雨のふる枕木の上にこぼれつつ油は虹のいろにひろがる   宮柊二

抵抗主義

/ 2010/07/13 /

てなわけで、ブログをBloggerにおひっこししてみた。C君情報ありがとう。
まだ今イチ使い方がよくわからんところがありますが、追々整っていくことと思われます。
とりあえず日にちの扱い方などシンプルで使い勝手がよろしくて助かっている。

無料のブログで広告を付けてないところってあとどのぐらいあるのかわからないけど、
ブログ砂漠にならないよう他のは近日中に整理しようと思う。
検索でひっかかってくる無用なブログの嵐にうんざりしているのだから、それぐらいはしなくては。

チョコレート短歌

/ 2010/02/15 /
あいかわらず不馴れなツイッターではあるがハッシュタグを利用した短歌拾いが色々あっておずおずと参加したり眺めたりしている。
バレンタインにかこつけてチョコレート短歌を拾ってみた。2月14日までにつぶやかれたのが以下の歌群。
言い出しておいてナンだがこんなにあると思ってなかった。チョコレートは意外に歌材として馴染みがあるようだ。
現在も「#yukitanka」「#usagitanka」などが流れている。
#chocotankaつぶやいてくださった皆様多謝です。

*  *  *


「汝クロウサギにコインチョコレットを与ふる勿れ」と兎は云えり   穂村弘

チョコレート! きみも一緒に聞いてくれ 「好きだ」以上の言葉を探せ   梅本直志

男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす   俵万智

チョコアイスのバーを振りつつ話し合う さらさらの風ばかりからまる   安藤美保

花豆はトリュフコートに新しき味を開きてみづからを閉づ   松崎英司
  
ミントチョコ舌にひろがるひややかさ父のなくした夢をしらずに   江戸雪
   
チョコレートのぎんがみも冬のにほひして午前0時はランプの時間   小島ゆかり
   
片頬をすとおぶに染め待っているヤマネ印のちよこれいとう   東直子
ぎんがみを解けばかすかに霧立ちて角(かど)やはらかきチョコレート出づ   小島ゆかり

チョコレートに苺を混ずる実験を夜繰り返す妹が欲し   大津仁昭

逝く春を森永ミルクチョコレート箱が落ちてる 泣いているのだ   岡部桂一郎

チョコレートの肌くもりつつ はるかなる夜霧の町を貨車は行くべし   小島ゆかり

チョコレートのぎんがみありき雪山で死にたる友の遺品の中に   小島ゆかり

雪の上駆けゆく子らの長ぐつがマーブルチョコのようで ふるさと   俵万智

奪われてみたいと思うチョコレート細工にこの身がつくられたなら   野口あや子

どなたにもさよならを言ふは怖ろしくチョコレートのやうに魂を割る   辰巳泰子

なにかまたよからぬものの燃えあがるにほひのなかにはむ楂古聿(チョコレート)   岡井隆

わがこころまずしかるべしコロンバンのチョコレートや春やにおやかなれど   村木道彦

誤解したふりして海に誘うのも、にがめのチョコが充ちてゆくのも   加藤治郎

けふは少し老けてゐたまふチョコバーをいたく好める乾隆帝似   紀野恵

レディ・ゴディバのハート一片口中にとけゆくほどの恋心かな   岡井隆

幾年も味わうなかりしチョコレートも投げられれば分ちて食う   吉田漱

チョコレートひと口噛めば恋の味ふた口妻の味とこそ知れ   岩田正

ショコラ呉るるひとみな幸(さき)くいませとぞ祈り口中にサタンを招く   水原紫苑

時がしづかにふりゆくさまをききながらショコラ細工の冬森にゐる   山崎郁子

ミルクチョコレートの色の濁流に佇むひとが見えた 車窓に   魚村晋太郎

ペコちゃんのパラソルチョコが好きだったおそらくあれが初めての傘   樋口智子

階段をち、よ、こ、れ、い、と と降(くだ)りつつわたしはふかい夢をみていた   冨樫由美子

もたれ合うことなく生きる人々に甘えられ賑わうショコラティエ   中沢直人

チョコレートケーキに誤魔化さるるほどの土曜の迷ひならましかば、だ!   紀野恵

やわらかき板チョコに指紋のこしてそしてどっちかがしねばいい   飯田有子

冬のショコラはつばさのかたち輪郭を失いながら口から口へ   ひぐらしひなつ

食べたくもないチョコアイス食べている 起きてなくてもいい真夜中に   佐藤真由美

からからとマーブルチョコはちらばって風邪ひきの日の夢のあかるさ   本田瑞穂

子の産みしおみなご育ち冬ざれのわれの机にチョコレート置く   上野久雄

セックスのおとずれというはつね俄か にがきかおりのチョコレート噛み   村木道彦

一枚のショコラで十日は生きむとぞそんな十日の得がたきものを   今野寿美

われは全く一人であるよ人急ぐ師走の卓にショコラ冷まして   川本千栄
 
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