三社参り+α

/ 2012/12/30 /
12月最初の土日、名古屋—大阪を訪れた。
1)住吉大社の初辰まいりで招福猫をいただきたい
2)うまいもんを喰いたい
3)「紙の温度」に行きたい
という欲望を組み合わせたところ、三つの寺社仏閣をまわることになった。

「紙の温度」とは名古屋熱田区にある、国内外の手漉き和紙をメインに取り扱っている紙のお店。オンライン通販も行っていて、豆本、手製本の資材を求めお世話になったことがある。
輸入紙も豊富に取りそろえていて、これはぜひ一度行って選び放題選びたいものじゃ…と思っていた。

で、その「紙の温度」さんのある名古屋市熱田区神宮には熱田神宮がある。
広大な敷地の宮は草薙神剣が御鎮座ましましていらっしゃるのだとか。
銀杏落葉の敷き詰められた境内をぐるりと巡り、「紙の温度」へ。
同行した家の者にはあらかじめ「時間がかかるよ」と言っておいたが、案外早く紙物色が終わる(2時間ぐらいはかかりましたが…)。
店内の裁断機をお借りして(そういうコーナーがある)、紙を運びやすいサイズに切りまくる。

「紙の温度」から徒歩5分ほどの「あつた蓬莱軒」本店へ向かう。
実は熱田神宮のすぐそば、紙の温度の裏手に「あつた蓬莱軒 神宮前店」というのがあるのです。紙に血迷っていた私はそこで手早く食事をしようと思っていたら、予定が前倒しになったのでどうせなら、と本店に行くことにした。
開店前の行列に並ぶこと15分ほど。二階に通され熱田神宮の御神酒でもあるという「草薙」を冷やで、白焼きをつまみにちびりちびりやる。

ひつまぶしは「一半」を注文。おいしゅうございました。
その後新幹線で一路大阪へ。

翌日は朝、宿泊先近くの大阪天満宮へ。
門の近くで写真を撮っていたら、通りすがりにお宮に頭をさげていくひとを何人も見かけた。
お参りしている人も荷物のほとんどない、ご近所の方かしら…という感じのひとが多い。
なんだか生活の中の宮、という感じで、これまで観光がてら訪れたお寺や神社とは違った感慨があった。

その後地下鉄に乗った後阪堺電鉄で住吉大社まで移動。
私も家の者も路面電車好きなので興奮する。
住吉大社ではまずは本宮を順番にお参り、いよいよお目当てのはったつさんへ。
システムがわからず宮司さんにいろいろ教えてもらう。

はったつさんは正式には月参りのものであるとここで初めて知る。
猫欲しさに来たとは言えず、とにかく教えられたルートに従って宮をまわる。
月々招福猫を集め(奇数月は左手、偶数月は右手を挙げた猫なのだ)、数を揃えておおきな猫に替えてもらうこともできるのだそうだ。なんという魅惑的な話。
とりあえず今月の右手を挙げた「商売繁盛」猫さんと、ふた猫さんが乗り合わせた「宝船土鈴」をいただいて帰る。
お礼参りにまた来よう、奇数月に。

10月-11月某日日記

/ 2012/11/30 /

10月7日
浅草橋の東京卸商センターにて豆本フェスタ3に出展。
手売りで直売のイベントに参加するのは5年ぶりほど。
※お手伝いとして団体イベントに行ったりはしてましたが。
今回は100ブースあるという。しかも、作家さん同士が共同出店しているブースもあるという。えええ何人いるのこの会場、という様相。
開場待ちのそこそこ長い列を横目に会場入り。
千客万来にて無事終了。あれこれ売り切れてしまって後半はナニでしたが楽しく過ごしました。
帰り際、会場から間近なスカイツリーを眺める。



10月某日
大江千里氏のジャズピアニストデビュー凱旋ライヴのためブルーノート東京へ。
なにを隠そう、生まれて初めて行ったライヴが彼の仙台公演だったというながーいファンでありまして。サイドボックスでもりもりご飯を食し、演奏を楽しんだ。
アルバム「boys mature slow」の曲てんこ盛り。付き合ってもらった家の者はトランペットの彼に注目してたようです。いい夜でした。

10月某日
豆本フェスタの余韻をにれがむ間もなく11月のニヒル牛2企画展「不思議な本展」の準備にいそしむ。ひとつひとつにえらい時間がかかってしまう→点数が減る→一点あたりの制作数が減る、というデフレスパイラル的な羽目に陥っているのは先月末(※豆本フェスタ3準備期間)もそうだったような気がするがどうしたらいいのかこれは。

10月某日
某日というか14日、週刊俳句に「愉快な人」10句掲載さるる。
同時掲載の手銭誠さんの10句から。

秋真昼沼に沈める銀の斧   手銭誠
旧道に運動会のあふれ出す
秋晴やカレーライスに刺さる匙

「銀の斧」の句でいいジャイアン、悪いジャイアン、普通のジャイアンを思い出してしまったことを謹んで告白しておきたい。
運動会のあふれ出す、はなんか、ささやかな町で行われる運動会の様子が浮かぶ。マンモス校でも別にいいのですが。
カレーライスに刺さる匙、は語呂のよさ、リズムの感じがカレーに匙を刺す勢いそのままのようで小気味よい佳句である。つきたて箸は無法かもしれないが匙はカレーに刺すものだ。

10月某日
会社の近くで同僚と飲む。もつ焼きとキンミヤの緑茶割り。
いろいろと黒い話を聞いたのに胃もたれしないのは彼女たちの人柄のせいかもしれない。うっかり長酒してあわてて帰る。

11月某日
西荻窪・ニヒル牛2にて「不思議な本展」開始。
搬入の日、カッティングマシン・クラフトロボがさっぱりうまく使えない!という話で盛り上がる。
今回の展示は個性的でハイクオリティな8名とご一緒させていただき、とても楽しくて刺激的でした。DMの制作も担当して、こちらも好評だったようで一安心。

11月某日
引っ越す。
引っ越しの多い人生で…とどこかに書いた気がするが、これで何度目かもうあやふやになってきた(17回目ぐらい…なはず)。
段ボールを請求したらそれじゃぜんぜん足りませんよ、と引っ越し業者さんに軽く言われ、希望数の倍ぐらいもらう。全部使い果たし、足りず、引っ越し当日の朝、近所のスーパーからさつまいもの箱をもらってくる(ご自由にどうぞ、と置いてあるやつがあるのだ)。
午後からの日程だったせいなのか、たまたま近隣に人がたくさんいたのか、次々と引っ越し屋の応援が駆けつけ、一時総勢8名になった。
なんだかチームプレイのスポーツみたいな雰囲気に。雨が降ったり止んだりの天候だったけれど夕刻に無事終了。さすがに暗い。しかし颯爽と帰っていくボーイズ。引っ越しのたびにボーイズに惚れそうになってしまう。

2012年第一四半期某日日記

/ 2012/06/28 /
もはや日記とは呼べない。

1月某日
某日というか、元旦。家の者が年末から体調を崩し、三が日をほぼどこにも出かけずに過ごす。
たまりまくっていたフィルムのスキャンを粛々と行ったり、ねことじゃれたり、そんなお正月。
現像だけして山と積んであったフィルムがみるみる片付いてよかった。
(その後ゴミ取りや峻別ができておらず、またフィルムがたまり、相変わらず画像はほぼハードにいれっぱ。)
こんなに静かな正月は生涯ではじめてかもしれない、と淑気にまみれて過ごす。

1月某日
川越喜多院へ初詣。門札をゲットする。
こちらの角大師さんと豆大師さんをとても気に入ってしまい、昨年に引き続きお出でいただいた。

1月某日
「ベン・シャーン クロスメディアアーティスト」を見に葉山の鎌倉近代美術館へ。展示のコンセプトとして写真が多めだったけれど、多種多彩な作品があって面白かった。混んでたけれど都心の美術館ほどではないので見応えもあった。近年の都心の展示は本当に十重二十重の人越しに展示を見る感じで嫌になってしまう。
しかしここ(葉山)はいつも思うのだけど、もっと休憩施設を充実させてもよいのでは?あの甚だ席の少ないレストランではどう考えても手狭だと、いつ行っても思う。

2月某日
「第31回 世界の中古カメラ市」をたずねて松屋銀座へ。今まで中古カメラを探すのは骨董市や中古カメラ店がおもな場所だったので、カメラオンリーイベントはこれが初めて。ボディはもちろんのこと、こまかいモノからヘンなフィルムまで、漁って漁って漁りまくる。
「かわうそ商店」さんでいろいろお話を伺い、RICOH Super44不調の理由にそういうことだったのかあぁぁぁぁ…!と納得する。
(註:そういう名前のベスト判カメラを入手するも扱いに大変困っていたのです)
結局大した買い物はせず、しかし見たことなかったボックスカメラをたくさん見かけてとても幸せだった。いろいろ見ているうちに次の目標(?)にも目星がついた。

3月某日
綸子(ねこです)居住3周年記念健康診断へ、家の者につれていってもらう。ついでにワクチンをうってもらう。
仕事から帰ってみるとねこぐったり。当然ながら病院は嫌いなので、通院した日はたいてい寝ているけれど、今回は餌を食べずぐったりしている。
ワクチンの時はこんな感じが多いもんね、と様子を見たが翌朝も餌をまったく食べず、トイレも使わない。再度病院へ行き症状を説明、点滴をしてもらう。この日私が帰宅した頃にはだいたいいつもの調子に戻り、お出迎えにも来てくれた。

大人猫の状態で拾われたので綸子の正確な年齢はわからない。現在推定で6〜8歳ぐらいなので、おおめに見積もるとそろそろ熟年、いや壮年期に入るのか。
医者の説明ではワクチンに対する反応が強く出た、ということだが、こうなってくると来年はどうしようかなあとか考えてしまう。
病気の予防は大事だけど、高齢のねこに対しては負荷が高すぎるワクチンは使わない、という考え方もある。完全室内飼いなので感染のリスクはきわめて低いはずではあるし(人間のほうも最近は外でよそ猫に直接接触することはほぼない)。
次のワクチン摂取時期までよくよく考えることにする。

2012雪短歌まとめ

/ 2012/02/27 /
twitterに関東降雪のころ流した雪短歌のまとめ。
* * *

サッカーの制咤迦童子火のにほひ 矜羯羅童子雪のかをりよ/塚本邦雄

雪に傘あはれむやみに明るくて生きて負ふ苦をわれはうたがふ/小池光

白いものを一枚いちまい剝がします雪の役目を終えてわたしは/東直子

雪よりも白い空から空よりも明るい雪が降る 朝が来る/千葉聡

三匹の子豚に實は夭折の父あり家を雪もて建てき/小池純代

うつくしきむごき雪降る東北にひとりひとりの名前呼びたり/渡英子

雪であることをわすれているようなゆきだるまからもらうてぶくろ/笹井宏之

ソレントの雨に濡れたる蝙蝠傘を今朝東京の雪にひらきぬ/入谷いずみ

眠ったら死んでしまうよ東京は見えない雪の降る街だから/天野慶

もう少し我を忘れていたいのに行くのかいスノウマンを倒しに/佐藤りえ

* * *
二年ほど前のログをみたらそこでも小池さんの歌をつぶやいていた。天候の変化や光の具合などによって呼び起こされる歌というのがあるのだけれど、「雪に傘、」も自分にとってはそういう歌のひとつなのだろう。
 
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