句集前後日記

/ 2018/12/03 /
某月某日
句集を作るべく相談に、六花書林に伺う。
同社を訪ねるのは二度目。一度目は前の事務所で、某社誌のお手伝いの関係で…だったような。記憶曖昧。
ハード的な希望はわりと固まっていて、あとは中身をどうするか、ということに。

某月某日
句稿をああでもないこうでもないとこねくりまわす。
途中、小津夜景さんに相談メールをぽちっと。
あとがきにも書きましたが夜景さんには一部構成についてとても重要な示唆をいただきました。
人が人に相談する時、
 背中を押してもらうタイプ
 そっくりおまかせするタイプ
に大別できるような気がするのですが、自分は多分前者だと思われる。
丸々わからなくて、見当がつかないから、全部決めて、などとは言えない、言ったことがない。
今回もピンポイントで質問したつもり。
そして夜景さんのアドバイスもとても的確で、整理されたものだったのでした。

私は基本、他力を頼ることが下手クソな人間なので、頼られた人が困ることが多々あるのではないかと思う。
それでなるべく頼らないように…と自重だか修行だかわからない状態になってしまう。
そんな私に力を貸してくださって、本当に皆さんありがとうございます…。
もうこの年になって下手クソも何もないんですが。
性根はなかなか変えられないものであります。

某月某日
句稿脱稿。
猫が突然餌を残したり水を大量に飲んだり、てんやわんやする。

某月某日
校了。
ちょっと記憶が曖昧なのですがこの頃並行して短歌アンソロジー「OCTO」の歌稿をまとめている。

某月某日
短歌アンソロジー「OCTO」の〆切到来、参加同人の作品がぞくぞく到着。
著者校を出すべくもりもり組版。
「OCTO」は同い年の歌人8人が集った本です。
現在結社にも所属しておらず、新作の発表機会もない私が現役バリバリな皆さんに混ぜてもらっていいのかな、と思いつつ嬉しい限り。

某月某日
「早割使うぞ!」と拳をふるい続け、「OCTO」無事早割入稿。
謹呈発送の相談や文フリ参加の相談など、メールやDMが飛び交う。

某月某日
『景色』完成。
届いた包みを開けて「おお…」と声に出して言う。
ラフや設計書はいただいていたけれど、やはり実物を見ると感慨もひとしお。
(ラフを見たときも内心で「おお…」と言った)

某月某日
『景色』発送作業のため六花書林へ。
助っ人様に手厚くお手伝いいただきなんとかかんとか作業終了。
途中某劇団についてのレクチャーをいただいたり、壇内事情など手を動かしつつ雑談に花が咲く。
DちゃんまたはKちゃん、装幀家真田さんも交えて、お祝いのお食事へ。

某月某日
文学フリマ東京へ、たぶん3年ぶりに参加。
富田睦子さんの「ロクロクの会+」スペースで、「OCTO」「66」などに交えて『景色』も置かせていただく。「OCTO」同人がぞくぞく到着する賑やかなブース。
持参した『景色』はまさかの完売。背負って帰るの重くてやだな…(基本ネガティブ)と真剣に考えていたのに!
離席中に同人諸氏も買ってくださったことを後で知る(にぶい)。みんな…武士の娘なんだから!(?)ありがとう!

私も一応10年ちょっと短歌結社に所属していたわけですが、最初の数年は宮城の片田舎にいて同年代の知り合いは皆無でした。関東へ来てからも結社の会で同年代の会員、って少なかったよなあ。こんな大勢の、年齢が近しい集団できゃあきゃあ言うのは初めてみたいなもので、新鮮な体験でした。


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